製品の原理 用語解説
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製品の原理 用語解説通信方式

Ethernet

Ethernetとは

Ethernet(イーサネット)とは機器同士を接続するインタフェースの規格の1つです。

米国電気電子技術者協会(IEEE)がIEEE 802.3として標準化しています。

ケーブル

Ethernet通信には、一般的にLAN(Local Area Network)ケーブルが用いられます。

LANケーブルにはUTPケーブル、STPケーブル、光ファイバケーブル、同軸ケーブルに分けられます。

■UTPケーブル
UTP:Unshielded Twisted Pair
2本1組の芯線が4組で制されており、ツイストペアケーブルともよばれます。
2本のうち1本が電圧プラス、もう一本が電圧マイナスとなり、電圧の変化によって信号の「0」と「1」を区別しデータを送受信します。
接続部分はRJ-45コネクタが取り付けられております。
シールド処理がされていないためSTPケーブルよりもノイズに弱い分、STPケーブルに比べ安価です。

■STPケーブル
STP:Shielded Twisted Pair
UTPケーブルにシールド処理をしたケーブルです。
UTPケーブルに比べノイズに強い特性を持ちますがUTPケーブルに比べ高価です。



RJ-45コネクタを使用したUTPケーブル、STPケーブルは伝送速度、伝送帯域によっていくつかの規格に分けられます。

カテゴリー CAT5 CAT5e CAT6 CAT6A CAT6E CAT7
通信速度 100Mbps 1Gbps 1Gbps 10Gbps 10Gbps 10Gbps
伝送帯域 100MHz 100MHz 250MHz 500MHz 500MHz 600MHz


■光ファイバケーブル
ガラスやプラスチックを使用して光を伝送することでデータの送受信を行うケーブルです。
銅線を用いるケーブルに比べ、広帯域の通信優れてノイズが乗りにくいといった特長がありますが、破損しやすいデメリットもあります。

光ファイバは中心にコア、その周りにクラッドが覆い構成されています。
光ファイバケーブルはコア径により2種類に分類されます。
○シングルモードファイバ
コア径が10μm以下です。
光が分散しにくいため長距離伝送にも使用可能ですが施工が難しいタイプです。

○マルチモードファイバ
コア径が50μmか62.5μmです。
コア径が太い分シングルモードファイバよりは施工が容易ですが伝送距離は落ちます。


■同軸ケーブル
中心に1本の導線があり、周りを絶縁体、外部導体、外被で覆ってあります。
元々はテレビの受信器とアンテナを接続する用途などで使用されていたもので、10Base5、10Base2などの規格で使用されていたケーブルです。

Ethernetの規格による通信速度、距離の違い

Ethernetは通信速度や距離によっていくつかの規格に分けられております。
規格名 通信速度 使用ケーブル ケーブル規格 距離
10BASE-T 10Mbps UTP/STP CAT3 以上 100m
100BASE-TX 100Mbps UTP/STP CAT5 以上 100m
1000BASE-T 1000Mbps UTP/STP CAT5e 以上 100m
1000BASE-TX 1000Mbps UTP/STP CAT6 以上 100m
10GBASE-T 10Gbps UTP/STP CAT6A 以上 100m
100BASE-FX 100Mbps 光ケーブル マルチモードファイバ 2km
シングルモードファイバ 20km
1000BASE-SX 1000Mbps 光ケーブル マルチモードファイバ 550m
1000BASE-LX 1000Mbps 光ケーブル マルチモードファイバ 550m
シングルモードファイバ 5km
10GBASE-SR 10Gbps 光ケーブル マルチモードファイバ 300m
10GBASE-LR 10Gbps 光ケーブル シングルモードファイバ 10km
10GBASE-ER 10Gbps 光ケーブル シングルモードファイバ 40km
1000BASE-CX 1000Mbps 同軸ケーブル - 25m
10GBASE-CX4 10Gbps 同軸ケーブル - 15m
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