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AMR(ロボット)の目を担う測域センサ(LiDAR)

ロボットの「目」という存在

近年のロボット開発は、人間が操作・操縦するタイプのラジコンのようなものから、ロボットがAI技術やプログラミングによって自立行動する、映画やアニメに出てくるような自立型タイプのものへと変容していっています。
そして、その中で、昨今大きな注目を集めている技術が、ロボットの「目」と呼ばれるLiDAR技術です。

近年の自立走行型ロボットについて

近年の自立型ロボットの中でも、現在世界中で開発・導入が進んでいる技術として、Autonomous Mobile Robot(AMR)というものがあります。 日本語では「自立走行型ロボット」とも呼ばれ、数多くのIT企業や自動車会社、ベンチャー企業も続々と参入している分野です。

もちろん日本国内だけではなく、中国やアメリカでも開発がさかんに行われ、 例えば中国では毎年100社以上の会社がこの分野に新規参入していると言われています。 日本では「つくばチャレンジ」と呼ばれるAMRの大会が毎年行われるなど、 日本もまた積極的な技術開発・技術者育成に力を入れている国の一つと言えるでしょう。

そして、各国がこれらのAMRへ注力する背景には、 そこに大きな市場があるからにほかなりません。 物流業界では通販やネット販売などのeコマース市場が著しい成長にあり、 また、製造業界ではIT需要の伸びによる半導体業界の活性化があり、AMR市場規模は2026年には132億米ドル近くまで到達すると予測されています。

AMRについて

AMR技術は日常生活に近しい物にも取り入れられつつあります。例えば、ショッピングモールの中を自動で掃除をするロボットや、レストランでお客さんに配膳をする配膳ロボット、ホテルでアメニティグッズなどを届けるサービスロボットなどがあります。
そして昼夜問わずに稼働するようなAMRには、それに対応したロボットの「目」が必要となります。これが現在注目を集めているLiDAR技術です。

ロボットの頭脳と呼ばれるAI技術やソフトウェア技術が日々進化していくとともに、周囲を認識する「目」の存在が自立走行技術に不可欠なものとして認知されていっています。すなわち、「目」が悪いと、どれだけ「頭脳」が賢くても上手に活動はできず、実力を発揮できないということです。

測域センサの役割

世間ではLiDARと呼ばれている測域センサは、ロボットの「目」として2005年から市場に投入し、今までに数多くのロボット・AMRに搭載されてきました。特にカメラなどとは異なり暗闇の空間でも周囲を認識できるという大きなメリットを持っていて、夜間での活動を実現する大きな役割を担っています。

現在では、ロボット周りだけではなく、様々な分野にこの「目」が取り入れられています。例えば自動運転車の技術に取り入れられていたり、ドローンに搭載されていたり、敷地内や危険領域への立ち入りを監視したり、屋内から屋外で活動するものへの搭載が増えてきています。

これからの時代は、私たちが予想もしないようなロボットや自動化技術が誕生することになるのでしょう。そして、ロボットの「目」としての測域センサには、まだまだ沢山の担うべき役割があると言えるのでしょう。

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距離30m 270度の範囲を計測およびエリア設定による障害物検知が可能な測域センサ UST-30LC


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