UST-30LC/LCN
距離30m、270°の範囲を計測する屋外用レーザスキャナ(LiDAR)。エリア設定タイプとデータ出力タイプを切替可能。マルチエコー対応で雨、霧などの分離又はフィルタが可能、屋外での環境認識(SLAM)、各種屋外計測、障害物検知がこれ一台で。ROS対応。
製品概要
特徴
USTシリーズの最上位モデル Smart-URG Pro
屋外での環境認識、障害物検知、居残り、侵入検知に小型・軽量でさらに用途が拡がります。
コンパクトサイズで距離30m
検出距離を30mに大幅向上。
耐外乱光も100000lx
汚れに強く
※写真は参考です。定期的なメンテナンスは行なってください。
雨にも強く、屋外でも安心して使用可能
マルチエコー(LXモード)
1方向への計測距離に対して雨や霧などの複数のエコーを受光して、それぞれから距離データを選択できます。
屋外フィルタ(LAモード)
雨フィルタで同一箇所(STEP)に連続して物体がなければ除去します。
低温にも対応、周囲の温度を気にする必要がありません
干渉対策で相互干渉を軽減
同期接続を行うと、センサの回転を同期させ、位相を制御することで、近くにあるセンサの光を受光しないように
することができます。
干渉軽減モード
レーザ発光タイミングと信号処理の工夫により、センサ同士の干渉を軽減させます。
但し、マルチエコー対応が出来なくなります。
データ出力とエリア設定を切替、一台で障害物検知と環境認識
一台で用途に応じた使い分けが出来ます。
検証動画
導入事例
形式一覧
型式 | 品コード | 出力 |
UST-30LC | UUST253 | PNP出力 |
UST-30LCN | UUST258 | NPN出力 |
製品仕様
品 名 | 測域センサ | |
型 式 | UST-30LC (PNPタイプ)/ UST-30LCN (NPNタイプ) | |
電源電圧 | DC12V/DC24V (動作電圧範囲10~30V リップル10%以内) | |
消費電流※1 | Typ.150mA以下(DC24V) 但し、起動時に突入電流約450mA必要 | |
消費電力 | 3.6W以下(定常時) | |
光 源 | 半導体レーザ(波長:905nm) FDAレーザ安全クラス1(IEC60825-1:2014) | |
検出距離及び 検出体 |
検出保証値:0.05m~30m※2 (反射率90%白ケント紙) :0.05m~12m※2 (反射率10%黒紙) |
|
最大検出距離:60m(出力限界値) | ||
最小検出物:90mm(10m)、180mm(20m)、260mm(30m) | ||
測距精度 | ±40mm※2 | |
繰返し精度 | σ< 20mm※2 | |
測定分解能 | 1mm単位 | |
走査角度 | 270度 | |
走査時間※3 | 25ms (モータ回転数 2400rpm) | |
角度分解能 | 0.125度 | |
起動時間 | 10sec以内 (但し、起動条件(故障)によっては、超える場合があります。) | |
出力 | 出力5点(フォトカプラ・オープンコレクタ出力 DC30V 50mA MAX.) | |
出力1 :エリア内検出で出力OFF | ||
出力2 :エリア内検出で出力OFF | ||
出力3 :エリア内検出で出力OFF | ||
出力4 :故障出力(正常時出力ON) | ||
出力5 :同期出力 | ||
(注)故障出力が出ると出力1~3障害物有りを示す状態になります。 | ||
応答時間※4 | OFF | 66msec~3241msec |
ON | 66msec~3241msec | |
インターフェース | Ethernet 100BASE-TX | |
表示灯 | LXモード・・・ | |
電源表示灯(青):正常動作時点灯、起動時及び故障時点滅 | ||
LAモード・・・ | ||
電源表示灯(青):起動時及び故障認識で点滅 | ||
出力1表示灯(橙):エリア内検出で点灯 | ||
出力2表示灯(橙):エリア内検出で点灯 | ||
出力3表示灯(橙):エリア内検出で点灯 | ||
同期機能※5 | 同期動作モード(Area Designerにより設定) | |
同期マスター (0°) | ||
同期スレーブ(90°) | ||
同期スレーブ(180°) | ||
同期スレーブ(270°) | ||
使用周囲 温度、湿度 |
-30℃ ~ +50℃※8 85%RH以下 (但し、結露、凍結がない事) | |
使用周囲照度 | 100,000 lx以下※6 | |
保存周囲温度 湿度 |
-30℃ ~ +70℃ 85%RH以下(結露、凍結がない事) | |
耐振動 | 10~55Hz 複振幅1.5mm X.Y.Z方向 各2時間 | |
55~200Hz 98m/s2(10G) スイープ2分 X.Y.Z方向 各1時間 | ||
耐衝撃 | 196m/s2(20G) X.Y.Z方向 各10回 | |
絶縁抵抗 | 10MΩ DC500Vメガー | |
EMC規格 | (EMI) | |
EN61326-1:2013 | ||
EN55011:2009 + A1:2010 | ||
(EMS) | ||
EN61326-1:2013 | ||
EN61000-4-2:2009 | ||
EN61000-4-3:2006 + A1:2008 + A2:2010 | ||
EN61000-4-4:2012 | ||
EN61000-4-6:2014 | ||
EN61000-4-8:2010 | ||
RoHS指令 | (EU)2015/863 | |
保護構造 | IP67※7 | |
質量 | 130g (ケーブル除く) | |
設計寿命 | 常温使用にて5年(モータ寿命) | |
材質 | 光学窓:ポリカーボネイト、本体:アルミ | |
外形寸法 (W×D×H) |
50mm×50mm×70mm(本体のみ) |
※1:電流容量に十分な余裕を持った電源をご使用ください。
※2:距離精度は出荷時の基準環境下における基準反射板によるものです。
低温-11℃以下の環境では検出距離が以下の通りになります。
反射率90%白ケント紙:0.05m~25m、反射率10%黒紙:0.05m~8m
※3:MD、MS、ME以外の計測コマンドを使用した場合、周囲の環境によって応答速度が遅れる可能性があります。
※4:出荷時は66msとなっています。
アプリケーションの機能設定よりON/OFFディレー機能の切り替えが可能です。
エリア切替を行うとき最大1スキャンの時間更に遅れます。
※5:出荷時の設定は同期マスターです。
同期機能を使用する場合は、9節の同期配線を参考に接続を行い、
アプリケーションより同期スレーブの設定を行って下さい。
マスターにスレーブを2台まで接続可能です。
※6:太陽光など強い外乱光の直射時は検出が保障できません。西日などが入らないよう配慮願います。
※7:電源ケーブル、Ethernetケーブル末端(コネクタ部)はIP67保護構造ではありません。
※8:起動温度は-10℃~+50℃になります。
外形図
外形寸法図
入出力回路
UST-30LC PNP出力タイプ入出力回路
使用しない入力線は、オープンもしくはPNPタイプは入力コモンマイナスに接続して下さい。
使用しない出力線は、オープンもしくはPNPタイプは出力コモンプラスに接続して下さい。
UST-30LC PNP出力タイプ同期接続例
UST-30LCN NPN出力タイプ入出力回路
使用しない入力線は、オープンもしくはNPNタイプは入力コモンプラスに接続して下さい。
使用しない出力線は、オープンもしくはNPNタイプは出力コモンマイナスに接続して下さい。
UST-30LCN NPN出力タイプ同期接続例
電源I/Oケーブル
ケーブル長:1000mm
芯線28AWG 芯線被覆外径約0.58mm ケーブル仕上り外形約φ5.2mm
入出力方向は本製品を基準に記載しています。
ピン番号 | 線色 | 信号名 |
1 | 橙(赤短点1) | +VIN (DC12V/DC24V) |
2 | 橙(黒短点1) | -VIN |
3 | 灰(赤短点1) | 出力1 |
4 | 灰(黒短点1) | 出力2 |
5 | 白(赤短点1) | 出力3 |
6 | 白(黒短点1) | 故障出力 |
7 | 黄(赤短点1) | 同期出力 |
8 | 黄(黒短点1) | コモンマイナス(COM-) |
9 | 桃(赤短点1) | コモンプラス(COM+) |
10 | 桃(黒短点1) | 入力1 |
11 | 橙(赤短点2) | 入力2 |
12 | 橙(黒短点2) | 入力3 |
13 | 灰(赤短点2) | 入力4 |
14 | 灰(黒短点2) | 入力5/同期入力 |
15 | NC | NC |
16 | NC | NC |
17 | NC | NC |
18 | NC | NC |
19 | NC | NC |
20 | NC | NC |
21 | NC | NC |
22 | NC | NC |
23 | NC | NC |
24 | NC | NC |
Ethernetケーブル
線色 | 信号名 |
白(橙) | TX+ |
橙 | TX- |
白(緑) | RX+ |
緑 | RX- |
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ダウンロード一覧
分類 | ファイル名 | ファイル 容量 |
更新日 | ダウンロード |
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【RS】UST-30LC(PNPタイプ) 仕様書/外形寸法図 |
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2024-10-02 |
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【RS】UST-30LCN (NPNタイプ)仕様書/外形寸法図 |
--- |
2024-10-02 |
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【RS】UST-LC 通信仕様書 |
--- |
2024-10-09 |
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【RS】UST-30LC(PNPタイプ) ユーザーズマニュアル |
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2024-10-02 |
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【RS】UST-30LCN(NPNタイプ) ユーザーズマニュアル |
--- |
2024-10-02 |
||
【RS】UST-30を動作させてみよう (スタートガイド) |
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2024-10-02 |
||
【RS1】エリア設定用アプリケーションAreaDesigner マニュアルセンサ個別の機能設定方法についてはセンサ個々のユーザーズマニュアルを参照してください。 |
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2024-10-02 |
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【RS1】エリア設定用アプリケーションAreaDesigner_3.1.1(R.3224_C.400)_installer |
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2024-10-02 |
||
【RS】IP Discovery_2.2(rev.86)(IPアドレス変更ツール) |
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2024-10-02 |
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【RS】UST-30LC_2DCAD(dxf) |
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2024-10-02 |
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【RS】UST-30LC_3DCAD(IGES_STEP_Parasolid) |
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2024-10-02 |
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【RS】UST-30LC/N(UUST2**)シリーズ ファームウェアver.4.0.2AUUST2**専用最新ファームウェア UUST1**からのアップデートはできません。 Ver.4.00A or Ver.4.01からアップデートを行ってください。 センサ本体の製品ラベルからUUST2**の確認ができます。 SmartUpdaterCompactの起動にはフォルダ内のすべてのファイルが必要になり、exeファイルを起動するとファームウェアが組み込まれたSmartUpdater(SmartUpdaterCompact)が起動します。 |
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2024-10-02 |
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【RS】UST-30LC/N(UUST1**)シリーズ ファームウェアver.1.0.1UUST1**専用最新ファームウェア UUST2**からのアップデートはできません。 Ver.1.00からアップデートを行ってください。 センサ本体の製品ラベルからUUST1**の確認ができます。 SmartUpdaterCompactの起動にはフォルダ内のすべてのファイルが必要になり、exeファイルを起動するとファームウェアが組み込まれたSmartUpdater(SmartUpdaterCompact)が起動します。 |
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2024-10-02 |
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【RS】UST-30LC/LCN 総合カタログ |
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2024-10-02 |
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【RS】UST-30シリーズカタログ |
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2024-10-02 |
プログラミングについて
よくある質問
-
PCに接続しましたがPCがセンサを認識しません。
PCのIPアドレスを設定する必要があります。 詳しくは「イーサネットタイプの測域センサをPCに接続する」をご参照ください。
-
光学面が汚れてしまいましたが清掃の方法を教えてください
製品の使い方「光学窓のお手入れ方法」に記載がございますのでご参照ください。
-
アプリケーションにてエリア1に検出エリアを作成して書き込みを押してモニター画面にいくと、検出波形が動かなくなりました。
エリア1は、エリア入力2~5をONにする必要があります。エリア入力が全てOFFの場合はエリア31に検出エリアを作成してください。(LAモード1 同期を使用しない場合)
-
LXモードとLAモードの違いを教えてください。
LXモードは角度ごとの計測したデータを通信により出力するモードです。
LAモードはエリア設定をしてエリア内に検出物がある場合、制御出力が動作するモードです。距離データも通信で取得できますがマルチエコー信号など一部の機能が制限されています。
機能の詳細についてはユーザーズマニュアル及び通信仕様書をご確認お願いします。 -
IPの変更、初期化はどうすればいいですか。
専用アプリケーション(IP Discovery )にて IP 変更および初期化が可能です。各種ダウンロードにてダウンロード可能です。
-
NPN出力への接続方法を教えてください。
NPNトランジスタのオープンコレクタ出力となりますので、-コモンに電源の-側を接続して、出力1に接続する負荷の-側を接続、負荷の+側を電源の+側に接続します。 出力2、3も同様に接続します。
オープンコレクタ出力については下記を参照お願いします。
製品の原理 用語解説「NPN/PNPオープンコレクタ出力」 -
PNP出力への接続方法を教えてください。
PNPトランジスタのオープンコレクタ出力となりますので、+コモンに電源の+側を接続し、-コモンに電源の-側を接続して、出力1に接続する負荷の+側を接続、負荷の-側を電源の-側に接続します。 出力2、3も同様に接続します。
オープンコレクタ出力については下記を参照お願いします。
製品の原理 用語解説「NPN/PNPオープンコレクタ出力」 -
検出時の出力論理を変更したい。
アプリケーションソフトでセンサ設定で変更できます。
出力ロジック「Active Low」で検出時に出力オフ(初期設定値)
出力ロジック「Active High」で検出時に出力オンに設定できます。
但し、故障出力は論理変更できません
出力トランジスタの動作については下記を参照お願いします。
製品の原理 用語解説「NPN/PNPオープンコレクタ出力」 -
ヒステリシスを設定するとどうなりますか
センサがエリアの境界付近で物体を検出すると、出力1~3がON/OFF を繰り返す可能性があります。これを解消するために、エリア内で物体を検出すると、エリアを決められた比率で拡大する 機能です。ヒステリシスの設定はエリア毎の設定と リージョン 毎の設定が選択できます。設定値についてはユーザズマニュアルを参照おねがいします。物体がエリア内から検出されなくなると、元のエリア設定に戻ります。
ヒステリシスの動作については下記を参照お願いします。
製品の原理 用語解説「ヒステリシスとは」 -
オンディレイとオフディレイを設定するとどうなりますか
オンディレイは非検知状態から検知状態へ移行するときの応答時間になります。
オフディレイは検知状態から非検知状態へ移行するときの応答時間になります。
ディレイの設定はエリア毎の設定と リージョン 毎の設定が選択でき、設定範囲はユーザーズマニュアルをご参照お願いします。
また、出力の論理を変更してもディレイの動作は変化しません。
ディレイの動作については下記を参照お願いします。
製品の原理 用語解説「オンディレイ、オフディレイとは」 -
センサが相互干渉します、対策方法は
基本的には設置位置を変更することをお勧めします。
また、同期接続を行い設定することで相互干渉を軽減させることも可能です。
設置位置や同期接続及び設定方法についてはユーザズマニュアルを参照してください。
同期接続の原理については下記を参照お願いします。
製品の原理 用語解説「同期入力 / 同期マスタ出力」
また、同期配線が難し場合は干渉軽減モードでも軽減可能です。但し上記モードはマルチエコー機能は使用できなくなります。 -
エリアを設定したがエリアが設定できません
センサ設定がLAモード(エリア設定)になっているか確認してください。センサ設定の変更方法はユーザーズマニュアルを参照お願いします。
同カテゴリの他の製品を見る
- 測域センサ
- 光電・レーザーセンサ
- 鉄鋼・クレーンセンサ
- 応用システム
- 光データ伝送装置
- カウンタ
- 自動ドア