コラム
FEATURE DETAIL
コラム測域センサ

セーフティレーザースキャナ 悪環境下での安全対策を可能に

セーフティとは

皆様はセーフティレーザースキャナというセンサの名前をお聞きしたことがありますか?
「セーフティ」についてですが、こちらは安全認証規格を取得しているという意味合いを持っております。
安全認証規格とは、第三者認証機関(テュフ ラインランド)に認証されることで取得できる規格となっており、国際規格に沿った設計になっているかが条件となります。
国際規格に沿った設計といいますと、部品・回路が二重化されており、1つの部品もしくは回路が故障しても、もう1つの部品もしくは回路にて故障を発見できる設計のことです。
北陽電機にて、セーフティレーザースキャナに該当するセンサは、「UAM-05LP-T301」になります。
黄色のボディが目印です。

セーフティレーザースキャナの「レーザースキャナ」って何?

レーザースキャナについても説明いたします。
レーザースキャナは、レーザー光を対象物に向けて照射し、その反射光が返ってくるまでの時間から対象物までの距離を計算し、距離データを出力できるセンサになっております。
北陽電機では、2D・3Dのレーザースキャナを用意しており、距離データを出力させるタイプとエリア内に物が侵入した際にI/Oの出力を出す2出力のタイプがございます。

従来から販売しているUAM-05LP-T301では

UAM-05LP-T301では、安全認証規格品だからこそ、物を検知した場合は安全側に働くよう、出力を停止させます。
そのため機械等の動作を停止することもでき、安全対策としてピッタリのセンサになります。
しかし実際に現場の機械に設置した際、埃や粉塵が舞う環境下だと、UAMの光学窓(レーザを出し、受光する部分)に少しでも埃や粉塵がつけば、それらを検知し、機械が停止してしまいます。
安全第一ではありますが、埃が付くごとに機械が停止してしまうと、作業がなかなか進まず、効率が落ちてしまいます。
埃や粉塵といった、元々の検知対象物ではないものについては検知せず、必要な時だけ検知できれば、、、

今回リリースしたUAM-05LPA-T301は耐環境性強化版!

そこでリリースしたのが、「UAM-05LPA-T301」になります。
こちらはUAM-05LP-T301より、耐環境性を強化したものになっております。
そのためこちらの写真のようにUAMの光学窓に粉をつけた場合でも、その粉を検知せずに通常動作を行うことができます。
これまでのUAM-05LP-T301では使用が困難であった環境下でも、UAM-05LPA-T301では効率を下げずに使用することが可能になります。

さらに他の機能も向上!

UAM-05LP-T301では、耐環境性の向上に加えて他にも様々な機能が向上しております。
・耐ノイズ性:従来から120%アップ
・警告領域:30mへ拡大
・近距離精度(1m以内):±20㎜に向上
・エンコーダ入力数:4入力へ増加
・インターフェース:Ethernetでのエリア設定が可能に

まとめ

UAM-05LPA-T301にて、安全認証規格を満たし、かつ粉塵が舞う環境下でも効率を下げない安全対策を行いませんか?

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・粉塵が舞う環境下でも安全を守るセーフティレーザースキャナ
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