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FSoEとは?EtherCATで「速さ」と「安全」を両立する産業用通信技術
EtherCATとFSoE
製造現場では、機械を正確に動かすための「速い通信」と、人を守るための「安全な仕組み」がどちらも必要です。EtherCAT(イーサキャット)とFSoE(エフ・エス・オー・イー)は、その両方を実現するための技術です。
EtherCAT:機械をすばやく、正確に動かす通信技術
EtherCATは、工場の機械同士をつなぐための通信方法のひとつです。特徴は「とにかく速い」こと。普通の通信では、データを一つずつ順番に処理しますが、EtherCATではデータを流しながら処理するため、時間のムダがありません。
その結果、たとえばロボットの腕を0.001秒単位で動かしたり、複数の機械をピッタリ同じタイミングで動かしたりできます。しかも、普通のLANケーブルでつなげるので、配線もシンプルでコストも抑えられます。
その結果、たとえばロボットの腕を0.001秒単位で動かしたり、複数の機械をピッタリ同じタイミングで動かしたりできます。しかも、普通のLANケーブルでつなげるので、配線もシンプルでコストも抑えられます。
FSoE:安全も同じ通信でまとめて管理

FSoE(FailSafe over EtherCAT)は、EtherCATの仕組みを使って安全に関する情報も一緒に送る技術です。たとえば、非常停止ボタンが押されたときや、センサーが異常を検知したときの信号を、同じ通信線で素早く伝えることができます。
これにより、別の安全用配線を用意する必要がなくなり、配線が減って設計がシンプルに。しかも、国際的な安全規格(IEC 61508やISO 13849)にも対応しているので、安全性も保証されています。
これにより、別の安全用配線を用意する必要がなくなり、配線が減って設計がシンプルに。しかも、国際的な安全規格(IEC 61508やISO 13849)にも対応しているので、安全性も保証されています。
FSoEが活躍する現場
•自律搬送ロボット(AMR)が人とすれ違う工場
•危険エリアに人が入ったら機械を止めたい設備
•安全対策をしながら、設計や保守を効率化したい現場
•危険エリアに人が入ったら機械を止めたい設備
•安全対策をしながら、設計や保守を効率化したい現場
北陽電機のFSoE対応セーフティレーザスキャナ

北陽電機では、Safety over EtherCATに対応したセーフティレーザスキャナを展開しています。これは、レーザーで人や障害物を検知し、危険があれば機械を止めるためのセンサーです。
UAM-05LECA-T301
製品の特長
•SIL3認証取得済み:国際的な安全基準に準拠
•IP65対応:粉塵の多い環境でも安心
•省配線設計:EtherCATネットワークに直接つながる
UAM-05LECA-T301
製品の特長
•SIL3認証取得済み:国際的な安全基準に準拠
•IP65対応:粉塵の多い環境でも安心
•省配線設計:EtherCATネットワークに直接つながる
FSoEを使うメリットのまとめ
メリット | 内容 |
---|---|
配線が減る | 安全通信と制御通信を1本にまとめられる |
設計がラク | 機器の構成が柔軟になり、変更にも強い |
保守がしやすい | EtherCATツールで一括管理できる |
安全性が高い | SIL3対応で国際基準をクリア |
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- 測域センサ
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